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最期まで"その人らしく"いるために、家族ができること横浜の看護師が終末期の現場から伝えたい話

  • 執筆者の写真: MARUTTO 看護師が行う #シニア美容 #おでかけサポート
    MARUTTO 看護師が行う #シニア美容 #おでかけサポート
  • 4月23日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月26日

「もっと早く、やってあげればよかった」


看取りを終えたご家族が、ぽつりとこぼす言葉です。


後悔は、特別なことをしてあげられなかったことよりも、「日常の中でできたはずのことを、後回しにしてしまった」ことへの後悔であることが多い。


ホスピスで働く中で、そう感じてきました。


では、後悔しないために、今できることは何でしょうか。



「その人らしさ」って、何だろう

「その人らしさ」と聞くと、なんだか大げさに聞こえるかもしれません。

でも、現場で一人ひとりの方と向き合っていると、それはとても小さな、日常のこだわりの中にあることに気づきます。


  • 週に二回、朝食で出る食パンの焼き方にこだわりがある人。

  • 入居者さん同士で集まってトランプをする時間が、生き甲斐になっている人。

  • 食やお酒が好きで、友人や家族と集う時間を何より大切にしている人。

  • 朝、必ずパジャマから服に着替えることを欠かさない人。


どれも、傍から見れば「小さなこと」かもしれません。

でも、その小さなこだわりこそが、その人が「自分らしく」いられる根っこです。


病気が進んでも、施設に入っても、そのこだわりは簡単には消えません。



「戻ってほしい」という気持ちが、すれ違いを生むことがある

ご家族は、その人のことを誰よりも深く愛しているからこそ、「以前の姿に戻ってほしい」と願います。

それは自然なことですし、その思いの強さは愛情の深さそのものです。


でも、加齢や病気によって、体はゆっくりと変わっていきます。できていたことができなくなり、以前とは違う姿になっていく。

その現実と、「戻ってほしい」という願いの間で、ご家族は苦しみます。


そして時に、その思いが「本人の今」とすれ違うことがあります。


食欲が落ちてきたお父さん、お母さんに「食べなきゃ元気にならないよ」と、半ば強引に食べさせようとする。


トイレに行けるならトイレで、と連れて行こうとする。

でも本人にとって、すぐそこのトイレに移動することでさえ、私たちには想像できないほどのエネルギーを消費することがある。


どちらも、愛情から来る行動です。でも、本人の意思や体の状態とは裏腹に、「よかれ」が負担になってしまうことがあります。


私が現場で大切にしているのは、

「その人が今、何を感じているか」に目を向けることです。


以前の姿ではなく、今のその人を丸ごと受け止めていくこと


——それが、本当の意味で寄り添うということだと思っています。



「間に合ってほしい」と、願うしかできない夜がある

ホスピスで働いていると、命の終わりが近いことを、空気のように感じ取る瞬間があります。特殊な能力というより、毎日そばにいるからこそ気づく、ほんのわずかな変化です。

でも、それをご家族に伝えることは、とても難しい。「お別れが近づいています」とそれとなく伝えても、返ってくる言葉はさまざまです。


「明日、行く予定なんです」

「孫たちはこういうの慣れていなくて……」

「もうちょっと頑張ってくれると思っていたのに」


誰も悪くない。ただ、現実がそこにある。


私たちにできることは、「間に合ってほしい」と願いながら、できる限りその方が穏やかでいられるよう、そばにいることだけです。


お墓参りに連れていってあげたい。

自宅にもう一度帰らせてあげたい。

孫に会わせてあげたい


——そんなご家族の願いを、何度も聞いてきました。


叶えられることも、叶えられないこともある。

でも、その願いを持つこと自体が、その人への深い愛情です。


だからこそ、「いつかやろう」を手放してほしいのです。

やりたいことは、動ける今のうちに。



ご家族が今すぐできる、3つのこと

① 「どうしたい?」と聞く

「大丈夫?」ではなく「どうしたい?」。本人の意思を確認する習慣が、その人らしさを守る第一歩です。話せるうちに、好きなこと・嫌いなこと・大切にしていることを聞いておくことが、後になって大きな意味を持ちます。


② 「きれいにしてあげる時間」をつくる

スキンケア、髪を整える、好きな香りのものを使う——そうした小さなケアが、その人の尊厳を守ります。「してあげたい」と思っているなら、「いつかやろう」ではなく今日始めてみてください。訪問型の介護美容・整容サービスを使う方法もあります。


③ 「外に出る機会」を意識的につくる

近所を少し歩く、好きなお店に寄る、景色を見に行く——体への負担を考えながらでも、外の空気に触れる時間は心を動かします。「一人では不安」という場合は、外出支援サービスの活用も選択肢のひとつです。



「後悔しない」ために、今動いてほしい

終末期は、突然やってきます。


「もう少し落ち着いたら」

「もう少し元気になったら」


と思っているうちに、できなくなることが増えていきます。


だから、今です。


特別なことでなくていい。


「今日、髪を整えてあげよう」

「今週、少し外に連れ出してみよう」


——そんな小さな一歩が、後悔のない時間をつくります。


そしてもし、「自分だけではどうサポートすればいいかわからない」と感じたとき、MARUTTOに声をかけてください。

看護師として、介護美容セラピストとして、終末期ケアの専門士として、その方とご家族の「残りの時間」に寄り添います。



MARUTTO(マルット)

横浜市を中心に活動する、看護師による訪問型介護美容・整容と外出支援サービスです。

介護美容セラピスト・終末期ケア専門士・横浜市消防局認定患者等搬送乗務員など複数の資格を持つ看護師が、ご自宅や施設へ伺います。




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